モデルベース開発

組込向け 制御ソフトウェア設計・開発プロセス最適化サービス

課題:様々な要因で複雑化、膨大化するソフトウェア設計・開発工数

近年、組込み業界では、製品に求められる機能が高度化・多様化しており、制御システムはますます複雑化しています。このような複雑なシステムを限られたリソースで迅速に製品化するためには、開発の初期段階から効率的なプロセスを進めることが不可欠です。

現在のソフトウェア設計・開発プロセスには、以下の要因による課題が存在し、工数の増加と複雑化を招いています。

  • 1. 機能の高度化と多様化によるシステム全体の複雑化

    製品に求められる機能は以前より高度化・多様化しており、これに伴い制御システムは複雑化しています。

  • 2. 各種規格(A-SPICEやISO26262、他)への対応

    各業界において、品質保証や機能安全に関する規格対応が求められており、開発プロセスの厳格化とドキュメント作成の負担が増大しています。

  • 3. 制御システムおよびテストの複雑化

    各業界において、品質保証や機能安全に関する規格対応が求められており、開発プロセスの厳格化とドキュメント作成の負担が増大しています。

  • 4. 差分開発等における、仕様書とモデル(コード)のGAP改善

    詳細仕様書とモデル間で抽象度の問題や情報の同期が取れていないことがあり、「モデルは最新でも仕様書が更新されていない」といった課題が生じています。

ソフトウェアエンジニアリングプロセス群(SWE)既存設計開発工数+追加の工数 説明図

これらの要因に対処するための工数増加は、開発期間の長期化、コストの増加、品質の不安定化に直結し、市場投入の迅速性や競争力の維持を妨げる要因となっています。そのため、効率的な開発手法やツールの導入、AIの活用などを進めていく必要があります。

提供ソリューション:最適化されたソフトウェア設計・開発環境の構築

イノテックは、長年のハードウェア・ソフトウェア業界における経験と、数値解析ツール開発で培った高等数学、物理理論、最新の知識制御アルゴリズムなどの学術的知見をベースに、モデルベース開発(MBD)およびモデルベースシステムエンジニアリング(MBSE)を駆使し、お客様の複雑なシステム製品開発に貢献いたします。

イノテックのコア技術は、R.F.L.S(要求 ・ 機能 ・ 論理 ・ 構造)をベースとした 『自動化』 『可視化』 『最適化』を軸に、ソフトウェア設計開発プロセス全体の効率化と品質向上を実現します。

イノテックは、お客様の課題や目標を共有し、豊富な経験で培ったノウハウを基に、具体的な解決策を提案し、実現へ導きます。

イノテックのコア技術を用いたSW設計開発環境を構築 説明図

1. 【可視化、自動化】仕様書からフローチャートの自動生成(仕様設計中にフローチャートを自動生成することで、機能や要件のつながりをリアルタイムで確認することができます。これにより、要件の関連性におけるミスを削減します。)2. 【自動化】各プロセスのテストケースを仕様書から自動抽出(仕様書からテストケースを自動抽出し、フローチャートのデータを基にパスや論理を分析・自動演算することで、条件や処理におけるミスを削減し、テスト効率を向上させます。)3. 【最適化】SWアーキテクチャの影響度分析、最適化をサポート(ソフトウェアアーキテクチャの影響度分析と最適化を支援し、リアルタイムに表示されるブロックを確認しながらアーキテクチャ設計を進めることが出来ます。要件のつながりやトレーサビリティを可視化することで、影響反映を明確化します。)4. 【自動化】仕様書とモデルの双方向自動変換(仕様書とモデルの同期を自動的に行い、差異を検出し、双方向から自動更新します。これにより、仕様書とモデル間の抽象度の問題や情報乖離を解消します。)

  • エンジニアの業務集中:エンジニアはノウハウや判断を必要とする業務に集中でき、人手による作業を大幅に削減します。
  • 品質向上とミスの防止:抜け漏れや矛盾、人的ミスを防止し、開発プロセス全体の品質を向上させます。
  • フロントローディング開発の実現:不具合を実機試験段階に持ち込まず、上流工程での検討・検証を強化します。
  • 高効率・高精度な製品開発:複雑化したシステムを、高効率かつ高精度で制御可能な製品として開発することに貢献します。

ソフトウェアエンジニアリングプロセス群(SWE)既存設計開発工数+追加の工数の図に対して、イノテックコア技術を用いることで追加工数分が削減できる 説明図

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設計解析ソリューション統括部

TEL:045-474-9045