コラム

モーション制御の進化を支える産業用PCとは

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モーション制御の進化を支える産業用PCとは

はじめに…モーション制御とは?

モーション制御は、モーターやアクチュエータを意図した通りに動かすための制御技術です。位置決めや速度制御、複数軸の同期制御などを担い、製造装置やロボットの性能を左右する重要な役割を担っています。
半導体製造装置や工作機械、搬送装置、産業用ロボットなど、多くの産業機械ではモーション制御の性能が品質や生産性に直結します。そのため、モーション制御は長年にわたり製造現場の中核技術として発展してきました。 

モーション制御の進化と産業用PCの役割

制御だけではない時代へ 

ひと昔前の製造装置では、「制御ができればよい」というケースも少なくありませんでした。しかし近年は、画像処理やデータ収集、遠隔監視、さらにはAI活用など、装置に求められる機能が大きく広がっています。 

特に最近では「フィジカルAI」という言葉も注目を集めています。AIが現実世界の設備やロボットを認識し、自律的に判断・制御する世界です。 
一方で、どれだけAIが進化しても、モーターの同期制御や高精度な位置決めなど、設備を正確に動かすことの重要性は変わりません。 
こうしたモーション制御は今も変わらず製造装置の根幹であり、その制御基盤も進化を続けています。 

近年注目を集めているのが、ソフトウェアPLCやソフトモーションを活用したPCベースオートメーションです。 

モーション制御を支える制御プラットフォームの変化 

従来の製造装置では、PLCやモーションコントローラを中心とした制御システムが広く使われてきました。 

一方で近年は、画像処理やデータ活用、ロボット連携など、装置に求められる機能が増加しています。
こうした要求に対応する手段として、PC上で制御機能を実現するソフトウェアPLCやソフトモーションへの注目が高まっています。 

一方で、PCベース制御が従来のPLCシステムを置き換えるという単純な話ではありません。
現在は、それぞれの強みを活かしながら、どの機能をどのプラットフォームに任せるかを考える時代になっています。 

PCベースオートメーションの価値はPC選定で変わる 

PCベースオートメーションでは、実行基盤となるPCの選定も重要なポイントになります。 
一般PCでも動作は可能ですが、製造装置では長期供給や電源断対策、24時間稼働への対応なども考慮する必要があります。 

項目PLC一般PCINNINGS産業用PC
リアルタイム制御専用設計により安定した制御性能OSの影響を受けやすい。対応できない構成の場合もある。ソフトウェアPLCに適したプラットフォーム構成
信頼性長年の実績と高い安定性オフィス用途中心の設計24時間連続稼働を想定した設計・部品選定
電源断への備え電源復旧後の再起動が容易OSやストレージ破損のリスクUPS内蔵モデルでシステム保護が可能
長期供給長期供給・長期保守が一般的モデル変更サイクルが早い産業用途向けの長期供給に対応
拡張性制御用途に最適化高い拡張性を持つ制御用途と拡張性を両立
モーション制御との親和性実績豊富構成・検証が必要得意分野ソフトウェアPLC・ソフトモーションとの検証を考慮
データ活用・AI連携外部システム連携が中心得意分野得意分野

INNINGSでは、長期供給対応、高信頼設計、UPS内蔵モデルによる電源保護など、製造現場で求められる安定運用を支える産業用PCを提供しています。 
こうした特長は、PCベースオートメーションの実行基盤としてはもちろん、PLCと組み合わせたHMI、画像処理、データ活用システムなど幅広い用途で活かされています。 

INNINGSとMOVENSYSの取り組み

INNINGSでは、こうしたPCベースオートメーションの活用を支援するため、MOVENSYS社と協業しています。 

MOVENSYSは、ソフトウェアPLC、ソフトモーション、EtherCAT技術を活用したPCベースオートメーション分野で豊富な実績を持つ企業です。 

MOVENSYSではINNINGS製産業用PC上での動作検証や評価を実施し、ソフトウェアPLCおよびソフトモーションとの適合性確認を行っています。また、INNINGSからも製品仕様やハードウェア情報を提供することで、検証や導入を円滑に進められる体制づくりを進めています。 

システム導入を検討する企業にとっては、PCベースオートメーションの導入時に必要となる検証負担を軽減しながら、システム構築を進めやすくなることがメリットと言えるでしょう。 

まとめ ~ハードとソフトを一体で考える時代へ ~

画像処理、データ活用、フィジカルAIなど、製造装置に求められる機能は年々広がっています。 
PLC、ソフトウェアPLC、ソフトモーションは、それぞれの強みを活かして使い分けることが重要です。 
そして、その価値を最大限に引き出すためには、ハードウェアとソフトウェアを個別に選ぶのではなく、プラットフォーム全体として考える視点が欠かせません。 

INNINGSとMOVENSYSは、産業用PCとソフトウェアPLC・ソフトモーションそれぞれの立場から連携し、モーション制御システムの構築を支援しています。
その取り組みは、これからのPCベースオートメーションにおける有力な選択肢の一つになるでしょう。 

INNINGSxMOVENSYSのモーションコントロールを展示します!

INNOTECHは9月30日(水)〜10月1日(木)に福岡マリンメッセで開催される 
第3回九州半導体産業展」 に出展いたします。 

弊社 産業用PC「INNINGS」と、のMOVENSYS社の「WMX」を組み合わせることで実現する、高精度なパスコントロール(軌道制御)を実演いたします。
半導体製造工程で強いニーズがある「高精度な位置決め」「多軸同期制御」「リアルタイム制御」を、実際のデモンストレーションにてご体感いただけます。
装置の高性能化・省スペース化・コスト削減をご検討中の皆様に最適なソリューションをご提案いたします。

その他、半導体製造装置や関連機器に求められる高精度制御、長期安定稼働、セキュリティ対応に向けた具体的なご提案をご用意しております。

ぜひお気軽にイノテックブースへお立ち寄りください! 

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