コラム

Intel Atom® x6000Eシリーズの性能をベンチマークで比較検証

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Intel Atom® x6000Eシリーズの性能をベンチマークで比較検証

Celeron・Xeonとの性能比較から見る組込み向けCPUの実力 

組込みシステム向けCPUを選定する際、「低消費電力」と「十分な処理性能」を両立できるかは重要なポイントです。今回は、INNINGSの新製品群に搭載しているIntel Atom® x6000Eシリーズ(Elkhart Lake)のベンチマークテスト結果をもとに、その性能を考察してみたいと思います。 

本記事では、CrystalMarkおよびPassMarkの測定結果をもとに、Intel Atom® x6000EシリーズとCeleron・Xeonとの性能差を比較しながら、組込み用途におけるAtomプロセッサの実力をご紹介します。 

Intel Atom® x6000Eシリーズ性能比較の要点 

  • Intel Atom® x6000Eシリーズは、一部のSkylake世代Celeronを上回る性能を記録
  • Xeonクラスには及ばないものの、組込み用途では十分な処理能力を発揮
  • 最新プロセス技術による低消費電力と高性能を両立 
  • ファンレス機器やエッジコンピューティング用途に適したCPU 

Intel Atom®とは

Intel Atom®は、低消費電力を重視して開発されたIntelの組込み・省電力向けプロセッサブランドです。 
産業機器や制御装置、データ収集システム、エッジコンピューティング端末など、24時間連続稼働が求められる組込み機器で広く利用されています。 

近年のAtomプロセッサはアーキテクチャの進化により性能が大きく向上しており、「低消費電力だから性能が低い」という従来のイメージを覆す製品へと進化しています。 

Intel Atom®の世代と性能の進化 

Atomプロセッサは世代を重ねるごとに性能が向上してきました。 
INNINGS製品で採用しているIntel Atom® x6000Eシリーズ(Elkhart Lake)は、第7世代となるTremontアーキテクチャを採用しています。 
Tremontは後継のGracemontとも設計思想が近く、現行世代の高効率コアへとつながる重要なアーキテクチャです。 

Intel Atom® x 6000Eシリーズの性能比較

実際にINNINGS社内で実施したベンチマーク結果をもとに、Intel Atom® x6000Eシリーズの性能を確認していきます。 


※弊社における測定結果となります。測定環境は可能な限り統一しておりますが、Memory、SSDに関しては一部差異がございます。 

上記はCrystalMark測定値をE3950比で性能比較したグラフになります。
CrystalMarkの結果では、Intel Atom® x6000Eシリーズ(x6425E)が、従来のAtomに対するイメージを覆す高い性能を示しています。特にSkylake世代のCeleronと比較した場合、多くの項目で上回る結果となっており、組込み用途向けCPUとして十分な処理能力を備えていることが分かります。

PassMarkの結果でも、Intel Atom® x6000EシリーズはCeleronを上回るスコアを記録しています。一方で、Xeonプロセッサと比較すると性能差は残ります。ただし、Xeonはサーバーや高性能計算向けのCPUであり、消費電力や筐体サイズの前提が大きく異なります。

そのため、組込み機器のCPU選定では「最高性能かどうか」だけでなく、「必要十分な性能を低消費電力で実現できるか」という観点が重要です。Intel Atom® x6000Eシリーズは、このバランスに優れたCPUといえます。

Intel Atom®とCeleron・Xeonの違い

Intel Atom® x6000Eシリーズは、Xeonのような高負荷処理を前提としたCPUではありません。
しかし、組込み機器に必要な制御処理、データ収集、軽量な分析、通信処理といった用途では、十分な性能を発揮しなが
ら低消費電力化に貢献できます。

Intel Atom® x6000Eシリーズが適している用途

制御端末

産業機器や製造装置の制御用途では、ピーク性能よりも安定稼働、低消費電力、長期供給が重視されます。Intel Atom® x6000Eシリーズは、こうした制御端末に適したCPUです。

データ収集装置

各種センサーからの情報収集、ロギング、簡易的な前処理を行う装置にも適しています。省電力で連続稼働しやすいため、現場設置型の端末にも導入しやすい点がメリットです。

エッジコンピューティング端末

工場や物流拠点などで、クラウドに送信する前のデータ処理を行うエッジ端末にも活用できます。必要な処理を現場側で実行することで、通信量の削減やリアルタイム性の向上が期待できます。

ファンレス組込み機器

低発熱・低消費電力を活かせるため、ファンレス設計の組込み機器にも適しています。可動部品を減らすことで、粉じんの多い環境や長期稼働が求められる現場でのメンテナンス性向上にもつながります。

Intel Atom®搭載製品・関連ページ

Intel Atom® x6000Eシリーズを搭載したINNINGS製品として、以下のような製品が候補になります。

 EMBOX® Type AE1065

 EMBOX® Type AE1010

  AX-1010

  AX-1020

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まとめとして、Intel Atom® x6000Eシリーズは、低消費電力CPUでありながら、従来のAtomより大きく性能が向上した組込み向けプロセッサです。ベンチマークではSkylake世代のCeleronを上回る結果も確認されており、制御端末、データ収集装置、IoTゲートウェイ、エッジコンピューティング端末などで有力な選択肢になります。

一方で、Xeonのような高性能サーバー向けCPUとは用途が異なります。CPU選定では、単純なベンチマークスコアだけでなく、消費電力、発熱、筐体サイズ、長期供給、実際のアプリケーション負荷を踏まえて検討することが重要です。

評価機・製造選定のご相談

INNINGSでは、Intel Atom搭載製品の評価機貸し出しや、CPU選定に関するご相談を受け付けています。
現行CPUからの置き換え検討、Celeron/Xeonとの性能比較評価、ファンレス機器の設計相談、長期供給モデルの選定、エッジ端末向け製品選定でお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。

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